ラマナ・マハルシ
マハルシ
アートマン(真我)だけが悟られるべきものです。それが悟られれば、ほかのすべてのものはその範囲内に保たれます。シャクティ(shakti力)、シッディ(siddhis)等々はすべてその中に含まれます。これらについて語る人々はアートマンを実現していません。アートマンはハートの中にあり、またハートそれ自身です。その顕現は脳の中にあります。ハートから脳への流れはスシュムナを通っていくと考えられるかもしれません。ヨーギたちはその流れはサハスラーラへと昇っていき、そこで終息すると言います。その経験は完全なものではありません。ジャニャーナのためにヨーギたちはハートに到達しなければなりません。ハートがアルファでありオメガなのです。

質問者
六つのチャクラの名があげられています。ジィーヴァ(Jiva エゴ)はハートに住まうべきであると言われています------それは本当でしょうか?

マハルシ
あなたはハートを肉体的器官------それは重要なものではない------と捉える必要はありません。私たちは真我以外の何ものにも関心がありません。私たちが確信していることについては、疑問や議論の余地はありません。チャクラは集中のために役立つものとして象徴的に説明されています。クンダリニの流れはわれわれ自身です。

質問者
クンダリニは脊柱の土台から立ち上ってくる、と言われています。

マハルシ
その流れはわれわれ自身です。心が本当のクンダリニなのです。クンダリニを蛇として表現するのは、たんに比較的鈍感な人の心を助けることにすぎません。さまざまなチャクラの表現の形態もまた架空のものです。

     ラマナ・マハルシ「不滅の意識」